古民家の調査

古民家の調査といっても、耐震診断ではなく、大学院生の方の研究テーマに同行し、もう10件近く調査に入らせていただいています。私の担当する部分は、小屋組、縦横断面です。今回は、今では殆ど見ることが珍しくなった茅葺き屋根の原形をとどめている明治初期に建てられた空き家の調査です。この地域では、茅葺き屋根は、トタン等の鋼板で屋根を覆うか、合掌小屋組を取り外し瓦屋根に作り変えて過ごして来ました。梁や柱は、どしりと大きく、それ以前にどこかで使われていた痕跡のあるものが多く、黒く煤けた内部空間は、空き家になっても蟻害等で直ぐに朽ちることなく強度はそこそこ保たれているように思われました。古い梯子がかかる小屋組を覗いてみると、45度くらいの勾配で丸太が立掛けられ、縄で縛られています。天秤もなければ、小屋束もありません。まるで縄文時代の竪穴式住居を彷彿させる様です。この地域では、後世に伝統技術として受け継がれる事無く途絶えてしまった茅葺き屋根ですが、内部を見ることが出来ました。この空き家のご近所の方で、ご親戚の方から当時の様子を伺い、写真を撮り、柱梁の樹種も見ながら、スケッチをし、実測して調査を終了しました。

これまでのコメント

  1. 243 :

    すばらしいっ!

  2. 507 :

    すてきです

  3. 014 :

    やる〜

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