瓦屋根の話

「Ha邸」の屋根工事から
駆け出しの頃は、矩計図(かなばかりず)には日本瓦土居葺き、土居杉皮葺きなどと書いていました。
当時は、瓦屋根は、杉皮で下地を葺くのが一般的でした。阪神大震災以降からか、桟葺きが主流になったように感じます。
以降、今ではほとんど杉皮は使われていないようにも思いますが。公共工事でも平板瓦や日本瓦といった粘土瓦の桟葺きを見てきました。勤めていた修行時代に教わり、桟木の大きさに拘って設計をしたことが思い出されます。
写真のベニヤ板は、瓦の納まりを検討した原寸図です。今回使う淡路のいぶし瓦を釘で留める桟木は、杉の赤身で厚さは24ミリ。その下の垂直方向の縦にくっついている縦桟の厚みは12ミリあります。縦桟は、303ミリ間隔で、タルキの真上に来るように位置を合わせて釘で留めます。下地のルーフィングは、2重に敷いています。杉の赤身は、檜よりも腐食に強く、耐久性に秀でています。もちろん、中村建築特製です。というか、今回は、設計工房NEXTの希望通りでした。屋根下地の桟木を大きくして欲しいと要望を出せば、大工のゲンさんは、このぐらいでええか?と材料を見せてくれました。これならバッチリ。瓦屋さんも少し感心した様子。ゲンさん曰く、「最近の瓦屋根の桟木は、小さい!しっかりと仕事ををしておけば(中略)必ず家の為になるし、見えやんところでも丈夫で長持ち・・・(中略)施主の為やでな!・・・・・」今日も長話の口火が切られたのでした。